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注文住宅の基礎知識

注文住宅の基本から、メリット・デメリット、家づくりの流れまで、初めての方にもわかりやすく解説します。 家族構成や予算に合わせた理想の家づくりを実現するためのポイントをご紹介します。

注文住宅の基礎知識

家づくりでよくある不安と解決策

ハウスメーカー選びの不安

「どのハウスメーカーが自分たちに合っているのか分からない」という不安は多くの方が抱えています。 特に初めての家づくりでは、各社の特徴や強みを比較することが重要です。

解決策

複数のハウスメーカーの資料を取り寄せ、実際に展示場を訪問して、担当者との相性も確認しましょう。スーモカウンターでは中立的な立場から各社の特徴を比較できます。

予算オーバーの不安

「当初の予算をオーバーしてしまうのではないか」という不安は、特に世帯年収900万円程度のファミリー層に多く見られます。 オプションや追加工事で予算が膨らみがちです。

解決策

最初に総予算の10〜15%程度の予備費を確保しておくことをおすすめします。また、見積もりの段階で「標準仕様」と「オプション」の区別を明確にしましょう。

住宅ローン選びの不安

「どの住宅ローンを選ぶべきか」「いくらまで借りられるのか」という不安は、特に頭金2,000万円程度で 都心部での住宅購入を考えている方に多く見られます。

解決策

複数の金融機関で事前審査を受け、金利だけでなく、団体信用生命保険や繰り上げ返済の条件なども比較しましょう。変動金利と固定金利のメリット・デメリットも理解しておくことが大切です。

間取りの失敗を避けたい

「子供の成長に合わせた間取りにしたい」「将来後悔しない間取りにするには」という不安は、 特に小さなお子さんがいるファミリー層に多く見られます。

解決策

現在の生活動線だけでなく、5年後、10年後の家族の変化も想定して間取りを考えましょう。可変性のある間取りや、将来的な改修のしやすさも重要なポイントです。

注文住宅とは?

注文住宅とは、あなたの希望や要望に合わせて一から設計・建築する住宅のことです。 建売住宅やマンションと違い、間取りや設備、デザインなどを自由に決められるのが大きな特徴です。 ただし、その分、多くの決断と知識が必要になります。

注文住宅の基本チェックリスト

  • 家族のライフスタイルを明確に:現在だけでなく将来の家族の姿も想像して計画しましょう
  • 予算計画は余裕をもって:総予算の10〜15%は予備費として確保しておくことをおすすめします
  • 複数の住宅会社を比較:少なくとも3社以上の住宅会社の提案を比較検討しましょう
  • 契約前の確認を徹底:見積もり内容や契約条件を細部まで確認し、不明点は必ず質問しましょう

注文住宅のメリット

  • 自由度の高さ:間取り、素材、設備など、ほぼすべてを自分の希望に合わせてカスタマイズできます。
  • 土地の特性に合わせた設計:敷地の形状や向き、周辺環境を最大限に活かした家づくりができます。
  • ライフスタイルに合った空間:家族構成や生活習慣、趣味などに合わせた理想の住空間を実現できます。
  • 将来を見据えた設計:バリアフリーや拡張性など、将来の変化も考慮した家づくりが可能です。
  • 住宅性能の選択:耐震性、断熱性、気密性などの性能を自分で選べます。

注文住宅のデメリット

  • 時間がかかる:計画から完成まで通常1年以上かかります。
  • コスト管理が難しい:自由度が高い分、予算オーバーしやすい傾向があります。
  • 決断の連続:数多くの選択肢から決める必要があり、精神的な負担が大きいです。
  • 専門知識が必要:建築や法規など、専門的な知識が求められることがあります。
  • 住宅会社選びの重要性:相性の良い会社を選ばないと、理想の家づくりが難しくなります。

家族構成別の注文住宅プラン例

共働き夫婦と幼い子ども(30代)

重視するポイント

  • 子どもの成長に合わせた可変性のある間取り
  • 家事効率を高める動線設計
  • 在宅ワークにも対応できるスペース
  • 収納の充実
  • 通勤・通学に便利な立地

予算目安(東京都世田谷区の場合)

  • 土地:6,000〜8,000万円(30〜40坪)
  • 建物:4,000〜5,000万円(30〜35坪)
  • 総額:1億〜1億3,000万円
  • 頭金:2,000〜3,000万円
  • 月々の返済額:25〜35万円

おすすめプラン

1階にLDK・水回り・書斎スペース、2階に個室を配置した間取り。子ども部屋は将来的に分割できる設計にし、 家事動線を重視したキッチンレイアウト、テレワークスペースの確保が重要です。 世田谷区の場合、通勤に便利な東急線・小田急線沿線で、保育園や小学校が近い立地がおすすめです。

よくある失敗例

IT企業勤務の田中さん(35歳)は、ハウスメーカー選びで迷った末、最初に訪問した1社だけと契約。 後から他社の方が条件が良かったことが判明し後悔しました。複数社を比較検討することで、 予算内でより良い提案を見つけられる可能性があります。

注文住宅の種類

ハウスメーカー

大手住宅メーカーが提供する注文住宅です。自社開発の工法や建材を使用し、全国規模で展開しています。

• 品質が安定している

• アフターサービスが充実

• 自由度はやや限定的

• コストは比較的高め

:積水ハウス、大和ハウス、住友林業、パナソニックホームズ など

工務店

地域密着型の中小規模の建築会社です。地元の気候風土に合った家づくりを得意としています。

• 柔軟な対応が可能

• 細かなカスタマイズができる

• 担当者と直接やり取りできる

• 会社によって品質にばらつき

設計事務所

建築家による完全オーダーメイドの住宅です。デザイン性や独創性を重視した家づくりが可能です。

• 高度な空間設計が可能

• デザイン性に優れる

• 一般的にコストが高い

• 施工は別の建設会社に依頼することが多い

注文住宅の構造・工法

木造軸組工法(在来工法)

日本の伝統的な工法で、木の柱や梁を組み合わせて家の骨組みを作ります。 間取りの自由度が高く、リフォームもしやすいのが特徴です。多くの工務店が採用しています。

木造枠組壁工法(2×4工法)

北米で発展した工法で、規格化された木材で壁や床を作ります。 耐震性や気密性に優れ、施工期間が短いのが特徴です。

鉄骨造

鉄骨フレームで家の骨組みを作る工法で、強度が高く、大空間や開放的な間取りが実現できます。 大手ハウスメーカーが多く採用しています。

RC造(鉄筋コンクリート造)

コンクリートと鉄筋を組み合わせた工法で、耐久性や防音性に優れています。 重厚感のある住宅が実現できますが、コストは比較的高めです。

注文住宅の性能で重視すべきポイント

耐震性

地震大国の日本では、耐震等級や制震・免震構造など、地震対策は最重要項目の一つです。 建築基準法では耐震等級1が最低基準ですが、耐震等級2以上を推奨する住宅会社も多くあります。

ポイント

小さなお子さんがいるご家庭では、より高い安全性を確保するため、耐震等級3や制震装置の導入も検討する価値があります。

断熱性・気密性

省エネルギーや快適な室内環境を実現するために重要な性能です。 UA値(外皮平均熱貫流率)やC値(相当隙間面積)などの指標で評価されます。 ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)などの高性能住宅では特に重視されています。

ポイント

高断熱・高気密住宅は初期コストは高くなりますが、光熱費の削減や快適性の向上、さらに補助金の活用も可能です。長期的な視点で検討しましょう。

スーモカウンターでの家づくりサポート

スーモカウンターでは、注文住宅の基礎知識から具体的なプラン作成まで、家づくり全般のサポートを行っています。 中立的な立場から、あなたに合った住宅会社の紹介や、資金計画のアドバイスも可能です。

注文住宅の費用相場

注文住宅の費用は、土地代を除いた建物本体価格で、一般的に以下のような相場があります (地域や仕様により大きく異なります):

種類坪単価30坪の場合の建物価格特徴
工務店50〜80万円1,500〜2,400万円地域密着型、柔軟な対応
ハウスメーカー70〜120万円2,100〜3,600万円品質安定、アフターサービス充実
設計事務所80〜150万円以上2,400〜4,500万円以上デザイン性高、完全オーダーメイド

※あくまで目安であり、立地条件、仕様、設備などにより大きく変動します。 また、外構工事費、諸経費、消費税なども別途必要です。

世帯年収900万円の場合の住宅予算目安

借入可能額の目安

  • 年収の6〜7倍:5,400〜6,300万円
  • 頭金2,000万円の場合:総予算7,400〜8,300万円
  • 月々の返済額:15〜20万円程度

予算配分の目安

  • 土地代:総予算の50〜60%
  • 建物本体:総予算の35〜45%
  • 諸経費・外構工事:総予算の5〜10%
  • 予備費:総予算の10〜15%

初めての注文住宅づくりのポイント

1

情報収集を徹底する

住宅展示場、完成見学会、セミナーなどで幅広く情報を集めましょう。 IT企業にお勤めの方は、オンラインでの情報収集も効率的です。住宅関連のウェブサイトやSNS、 口コミサイトなども参考になります。

2

要望・希望を整理する

家族で話し合い、譲れない条件と妥協できる条件を明確にしておきましょう。 特に共働き世帯では、家事効率を高める間取りや、子どもの成長に合わせた可変性のある 設計が重要です。

3

複数の住宅会社を比較する

少なくとも3社以上の住宅会社に相談し、提案内容や対応を比較しましょう。 スーモカウンターでは、あなたの希望に合った複数の住宅会社を紹介し、 中立的な立場から比較検討をサポートします。

4

資金計画を慎重に

住宅ローンの事前審査を受け、無理のない予算設定をしましょう。 世帯年収900万円程度であれば、総予算は7,000〜8,000万円程度が目安です。 頭金2,000万円を用意できれば、より余裕のある返済計画が立てられます。

5

契約内容をしっかり確認

特に見積もりの範囲、追加費用の可能性、保証内容、引き渡し条件などは重要です。 契約前に不明点は必ず質問し、納得してから契約しましょう。 専門的な内容でわからないことがあれば、スーモカウンターの専門家に相談することもできます。

注文住宅の一般的なスケジュール

情報収集期間
3〜6ヶ月
土地探し
1〜6ヶ月
プラン・見積り
2〜3ヶ月
契約・融資
1〜2ヶ月
設計・申請
2〜3ヶ月
工事期間
4〜6ヶ月

※土地探しから入居まで、一般的に1年半〜2年程度かかります。 特に東京都世田谷区などの人気エリアでは、土地探しに時間がかかる場合があります。

家づくりの疑問・不安はプロに相談

スーモカウンターでは、家づくりのプロが中立的な立場からアドバイスします。

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